
女性のトレーニングとホルモンバランス
男性と女性のトレーニングのプログラムで、大きく違うのが「生理」の有無です。
この生理周期はプログラムを組むうえでとても大切なので、トレーナーに尋ねられて、答えることは恥ずかしいことではないですよ。
月経周期とは、月経開始日から次の月経の前日までの日数のことをいいます。
一般的な教科書では28日とされることが多いですが、正常な月経周期は25~38日です。
月経周期は複数のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、卵胞期、排卵期、黄体期の3つのフェーズに分けることができます。
ブログ画像(日本体育大学、月経周期とは参照)
「女性ホルモン」
エストロゲン(卵胞ホルモン)
・子宮内膜を厚くして、妊娠に備えます。
・女性らしいカラダ。(丸みのあるカラダをつくります)
・自律神経の働きを安定させます。
・コラーゲン産生をうながし、美肌をつくります。
エストロゲンが多く分泌されている時期は、心身共に体調が良くなり、集中力も上がるため、ダイエットやトレーニングの効果も出やすくなります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
・エストロゲンの働きによって厚くなった子宮内膜を柔らかく維持して妊娠しやすい状態にします。
・食欲を増やす働きがあります。
・水分や栄養素をため込みやすくします。
・体温を上げる働きがあります。
プロゲステロンが分泌されている時期は、身体が疲れやすくなり気持ちもイライラしがちです。またこの時期は水分をためやすくなるのでむくみが出て、大腸の蠕動運動が低下するので便秘になりがちです
。自律神経の働きも鈍くなり、ダイエットやトレーニングの効果が出にくい時期です。
ホルモンバランスにより、効果的にダイエットやボディメイクを進めやすい時期と、あまり無理をしない方がいい時期があります。
ダイエットやボディメイクに最適な時期は、生理が終わった直後の卵胞期です。
ダイエットやボディメイクに向いていない時期は、排卵後から生理直前までの黄体期です。
ダイエットやボディメイクは短期的に実施するものではないので、中長期的にプランニングするにあたり、生理周期は非常に大切です。
まずは1ヶ月ごとの目標を決め、さらにその1ヶ月のトレーニングとコンディショニングのバランスを生理周期に合わせて考慮し、その日の体調に最適なセッションをその場で作っていきます。