
食べるとよい油・悪い油 脂質エネルギー産生栄養素の1つで、体を動かすためのエネルギー源です。
また、細胞膜や血液、ホルモンなどの材料にもなります。
脂質は一般的に不足しにくいと考えられています。しかし、ダイエットなどで油分を極端にカットした場合には、腎臓の機能低下や皮膚がカサカサになったりします。発育期の子どもでは発育障害が現れることがあるので注意が必要です。
誤解されている方が多いようですが、脂質の働きは単に脂肪になるためだけではありません。体が正常に働くためには必要な脂質もあるので注意しましょう。
脂肪酸について
脂肪酸は脂質の主な成分で、大きく分けると二つに分かれます。
1. 飽和脂肪酸
主に動物性の脂で、一部植物性の脂が含まれます。
酸化しにくく、常温では個体であることが多く、「固い脂肪」とも呼ばれています。悪玉性の脂肪なので撮り過ぎには注意が必要です。
主に、肉類の脂、バター、乳製品、ココナッツ油、ヤシ油など!
2. 不飽和脂肪酸
主に植物性で常温では液体です。不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる働きがあり、大きくトランス脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸の三つに分けられます。中でも多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸とも言われ、体で作れないため食品から摂取する必要があります。中でもオメガ3は脳の機能を高めるなど他の脂肪酸にはない有効な働きがあります。
トランス脂肪酸(マーガリンやショートニングなど)はなぜ体に悪い
⑴体の中で分解することが難しい
⑵悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を増加させる
⑶善玉コレステロール(HDL)を減少させる
⑷心臓病をはじめさまざまな病気の引き金になる
トランス脂肪酸の怖いところは、体の中で分解・代謝することが難しく、その際に多くのビタミンやミネラルが消費され、体に大きな負担がかかるということです。
ビタミンやミネラルは体が上手に機能するために必要で、トランス脂肪酸を分解する際に多く消費してしまうと体の機能に障害が出る恐れがあります。
また老化やがんの原因の一つである活性酸素を作り出したり、酵素もたくさん消費してしまうなど、極力避けたい脂肪酸です。
トランス脂肪酸を多く含む食品例
フライドポテト
菓子パン
アイスクリーム
ドーナッツ など
食べたら絶対おいしいけど! 食事改善、食事改善、食事改善・・・・・