はじめに

はじめに、

皆さんは日本人の食事摂取基準(2020年版)ー厚生労働省を読んだことありますか?

慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示すものです。

ここでエネルギー産生栄養素バランス、炭水化物の目標量は総エネルギー量の50%~65%と示されています。すなわち総エネルギー量の半分以上は炭水化物を摂取しましょうということです。ちなみに、脂質は20%~30%、タンパク質は13%~20%です。(年齢等によって多少の誤差があります。)
○○制限がダイエットにいいとか、様々な情報があふれていますが、偏った食事制限は体に大きな負担を与えるほか、慣病のもととなるので正しい知識を身に付け、バランスの取れた食事を摂ることが大事ですね。


ここからは、炭水化物・糖質・糖類について解説します。違いがわかれば何を摂取して、何を制限したらよいかきっと分かります!

炭水化物とは

炭水化物には、消化・吸収後にエネルギー源になる糖質と体内で消化されにくい食物繊維があります。糖質の多くは体内で消化・吸収後、ブドウ糖につくり変えられ血液を介して細胞に運ばれエネルギーとして利用されます。


食物繊維とは、人の消化酵素では分解されない食物中の難消化性成分の総称です。かつては消化されず、エネルギー源として利用されないとされてきましたが、現在では私たちの体にとって様々な有用性があることが明らかになっています。食物繊維は大きく分けて不溶性食物繊維と水溶性食物繊維とに分けられます。

糖質とは

糖質は、私たちの主食で最も必要なエネルギー源です。その糖質は大きく分けて単糖類・二糖類・小糖類・多糖類の4つに分かれます。

単糖類は、糖類の中で最も甘く、ブドウ糖(グルコース)・果糖(フルクトース)・脳糖(ガラクトース)があります。

二糖類は、単糖類が二つ結合したもので、麦芽糖(マルトース)・ショ糖(スクロース)・乳糖(ラクトース)があり、一般的に砂糖とよばれるものです。

小糖類は、単糖類が三つから十個結合したものでオリゴ糖とも呼ばれるものです。

多糖類は、単糖類が十個以上結合したもので、デンプンやグリコーゲンなどです。

糖類とは

糖類は、糖質のなかの単糖類と二糖類のことを指し、最も消化吸収が早いエネルギー源ですが、その分体の中で余ってしまったエネルギーが脂肪となり蓄積されてしまいます。


ただ、果物や野菜に含まれる果糖は食物繊維の作用でゆっくりと体内で吸収されます。ビタミンやミネラルの栄養素も豊富なので健康にメリットがあります。

糖質の分類 炭水化物 糖質 単糖類 二糖類 小糖類 多糖類 食物繊維

まとめ

上の表をご覧いただければお分かりの通り、炭水化物は糖質と食物繊維。

糖質は、単糖類と二糖類からなる糖類。そして小糖類と多糖類に分類されます。

日本人は古来から主食として炭水化物を多く食べてきました。特にお米です。

その中でも、精製されていない複合炭水化物を積極的に摂っていきましょう。

精製された炭水化物(ここでは白米)は、糖質をエネルギーに代謝するのに必要なミネラルやビタミンがその過程で失われています。

一方、未精製の炭水化物には食物繊維の他ビタミン、ミネラルも豊富です。

特におすすめする複合炭水化物は、玄米(無農薬)です。

最後に、当ジムではダイエット目的のお客様にも、エネルギー産生栄養素バランスは、はじめにお伝えした 日本人の食事摂取基準(2020年版)ー厚生労働省が示すバランスを推奨しています。